ユニバーサルインテリジェンス

Innovation starts here

ユニバーサルインテリジェンス

成長には痛みが伴うのは13歳くらいに骨が軋んだ成長痛によって気づくだろう。

実は3歳から7歳の子供も、表現はできないが急な膝の痛みで泣いている場合もあるらしい。

組織運営におけるケガ

企業を経営していると、怪我をするとき、つまり赤字になる時がやってくる。自己修復が不可能な程の深傷でなければ、骨折が治るのと同じように6ヶ月くらいで修復されてまた黒字に戻る。

ケガが治らない

では、6ヶ月以内で治る見込みがない傷の場合は組織の場合にはどう解釈したら良いのか。

これは資本があるなしにかかわらず、営業赤字、営業キャッシュフローのマイナスが続いているケースだ。

自然治癒力が働いていない

通常、経営はオーナーシップを持っている経営者の身体感覚の延長であるから、営業赤字や営業キャッシュフローのマイナスが6ヶ月以上続くケースというのは、

鼻水や咳や喉の痛みが6ヶ月以上続いているのと同じことだ。通常であれば医者に行ったり、薬を飲んだり、寝たり、旅行をして気分転換をすれば治るはずの精神的、肉体的な傷が、6ヶ月以上治らない状態と言える。

ケガの対処法

このような場合、頑なに信じ込んでいる何らかの信念や、これだけは無くせないと思っているリレーションシップや、習慣の重なり合せでできた重りが影響している可能性が高い。

病気やケガに気づかない場合

最も危険な状況は病気なのにも関わらず、検査にも病院にも行かなくて、健康だと思い込んでいるケース。これはとても危険で、周りの人がどんなに健康診断にいったほうがいいよと諭したとしても本人は上の空で健康だと思い込んでいる場合だ。この場合は1年、2年とかけて組織はどんどん衰弱していくが、当事者が現実を認識しない限りは周囲の人が救うことはできない。

健康であればそれでいいのか?というわけでもない

一方利益が出ているということは健康的で、安定しているということだが、組織や企業、国家の生命は常に適者生存で競争にさらされている。

大人になって一人で家事や食事ができるようになったからといって、体を鍛えたり頭を鍛えないことには人生はどんどん不利になっていく。

組織の鍛え方は食事改善や筋トレに似ている

大人の体重がさほど変わらないのと同様に、企業も負荷をかけないことには筋肉質で競争に勝てるような体格にはならない。

収入マイナス支出で余るものがあるということは、エネルギーの取り込みに対して、エネルギーの発散が少ないということなので、負荷はかかっていない。

組織のホメオスタシスを過剰に崩してしまうことなく、3日で治るような筋トレや、1ヶ月で回復するような激しい負荷トレーニングをしたり、食事を変え、栄養を変える、

旅に出たり、修行をさせることで大きな負荷をかけられる

または事務所の環境を変えたり、事業領域を変えたり、国を変えたりと、3ヶ月、6ヶ月、3年または10年くらい傷が修復しないような大きな負荷を与えることも役にたつ。

企業経営はユニバーサルインテリジェンスの力を借りる

企業経営に言えるのは体が持つ自己修復機能をユニバーサルインテリジェンスと見立てて、大きな有機体も小さな細胞や組織の組み合わせとして認識することで、膨大な情報を扱うことができるようになると感じる。

宇宙法則が経営の制約条件

一方、人間は宇宙の法則、発見されている(または未発見の)物理法則や化学反応の配下でしか存在できないという制約条件を課されているということを前提におくと、人間の体の中で起こっていること以上に複雑なことは起こらないとも言えるし、人体のメタファーで事業を認識することしか、人体という制約条件を持つ人間にはできないとも言えるだろう。結局、人間は人間の五感や言語能力で認知できる以上のものは認知できないのであるから、認知の最大の限界は発見済み、未発見を含めた物理法則と言えるだろう。その文脈では経営はライフサイエンスだと言える。

大は小を兼ねるし、小は大も兼ねる

さらに経営というのは1人世帯の家計運営や4人世帯の運営とも矛盾しない。人間の細胞と同じで、小さなものが組み合わさって大きなものになるわけであり、小さいものが成立しないと大きなものは成立しないからだ。